原状回復とは
みなさんは不動産や建物が老朽化してくるとどうするでしょうか。大半の方は修復したり、リフォームをしたりして改善しますよね。原状回復とは簡単に言うと、古い物(店舗や飲食店、オフィスなど)を新しい物にするという意味でつかわれることが多いです。実際に現代では数十年前に建てられたものも多くなってきており、その原状回復がおこなわれています。では、実際にどういったことがおこなわれているのか、詳細を見ていきましょう。まずは原状回復の内容に関しての説明となります。
- ・原状回復工事
- ・内装解体工事
- ・スケルトン仕上げ
- ・廃棄物処理
一般的に上記に挙げたことが原状回復として行われています。経年劣化が進んだ建物や物件に対して原状回復を行って、新たに入居する人を増やすというのが目的で、不動産などでは特に重宝されるものとなっています。
原状回復工事
原状回復工事は、契約期間満了のテナントなどが退去するときに、設備などを取り除いて原状回復をすることが義務付けられています。ほとんどの店舗やオフィス、飲食店のテナントとして使用する場合、退去時にはこの原状回復を行うことが必須なのです。もちろん例外として原状回復が難しいことがありますが、基本的には工事をして、使用前の状態に戻すことが必要です。
内装解体工事
内装解体工事とは、簡単に言うと建物の中にある不要なものを解体・撤去することを表しています。例えば、次のテナントや入居者がいても、その前に使用していた人の諸設備などがあると処分が大変ですよね。そうならないように、前のテナントがしっかり撤去しておくことが必要なのです。一言でいうと、内装をまっさらな状態に戻すことを内装解体工事と言えます。
スケルトン仕上げ
スケルトン仕上げというは新しいテナントが設備を新設するときに、建物の構造のみを残して全て解体することを言います。天井や壁、床、配線や給排水管、吸排気設備などを入居時の状態に戻すことをスケルトン仕上げと言います。
産業廃棄物処理
店舗でもオフィスでも飲食店でも退去するときには産業廃棄物が発生することがあります。これらがあると正常に活動をすることが難しくなるので、原状回復の段階で全て撤去・処理することが必要となります。万が一前のテナント産業廃棄物を処理していないと次の入居者に悪影響を及ぼすので確実に処理することが必要です。専門の廃棄物処理業者があるので、その手の業者に処理してもらうことが一般的で、不法投棄する悪質な業者もいるので、その点には今後も対策が必要となっています。
日本は次々と新しいものが作られ、実際に店舗や飲食店、オフィスの回転率もとても高いです。その度に原状回復が行われています。経営者もそうですし、不動産の知識として頭に入れておくと便利です。原状回復とは新しいテナントのために解体をして、クリーンな状態に戻すことを言うのです。